Diginfo TV は、2007年よりスタートした新しい映像ニュースメディアです。日本の産業技術に特化したニュースを、どこよりも丁寧な取材でお伝えします。英語と日本語で配信することで、日本の技術力を世界にアピールすることを目的としています。
DigInfo は、YouTubeのオフィシャルコンテンツパートナーであり、動画は全てYouTube上(日本語チャンネル・英語チャンネル)でもご覧いただけます。2011年9月現在総ビュー数は、7500万を超え、世界中から最新技術に関心を持った多くの視聴者を獲得しています。
Diginfo の取材対象は多岐に渡ります。自動車やエレクトロニクスの分野はもちろん、伝統技術や単純におもしろいものなど、世界に誇れる日本の技術を紹介しています。また、研究所や大学などのわくわくするような未来技術にもスポットを当てていきます。
最新の面白い技術に関する情報があれば、是非、ご連絡ください。
株式会社デジタイズドインフォメーション(Digitized Information, Inc.)
大阪大学大学院工学研究科の松崎典弥博士は国際バイオEXPO 2009において、細胞を自在に三次元的に積層化して組織培養する装置とその細胞積層培養キットであるセルフィーユを展示発表しました。
NEDOの助成を元に、大阪大学大学院工学研究科松崎博士は単層培養した細胞表面の接着に着目し、接着を制御するフィブロネクチンとゼラチンの薄膜を形成し、その上で2層目の細胞を培養して接着させこれを繰り返して立体構造を作成する技術を開発し、装置をクラスターテクノロジー社に又、細胞積層培養キット・セルフィーユの製造販売を住友ベークライト社に委託しました。
"セルフィーユは非常に簡単な方法で出来ます。実際に何かの基材の上に普通に細胞を培養したあとに、先程申しましたタンパク質の薄い膜を作るために二つの溶液に、一分ずつ漬け込むだけです。それを10回ぐらい繰り返すと、だいたい0.01マイクロメートル、17ナノメートルぐらいの非常に薄い膜が細胞の表面に出来てくる訳です。そのあとに又、次の細胞を接着させると2層が出来て、それで又2層の構造をタンパク質の溶液に漬けていくことなので、非常に簡単で誰でも使えるのが逆にポイントになります。"
"実際に細胞を積層化するイメージのCGがこちらですけれども、まず1層目の細胞が来て、表面にタンパク質の薄膜が来て、2層目をのせます。それでまたタンパク質の膜を作って3層目をのせます。これをどんどん繰り返してゆくことだけで簡単に立体的にくみ上げることが出来るようになっています。"
またクラスターテクノロジー社が開発した、微量の水溶液をスポッティングするインクジェットプリンターを、細胞溶液に応用することで、マイクロメートルサイズの細胞積層組織を一枚のチップに集約した"組織チップ"の開発にも取り組んでいます。
各層の細胞の種類は問わないという利便性を活かし、今後この装置はもとより、細胞積層培養キット・セルフィーユの拡充につとめ、将来は、再生医療だけでなく、動物実験と臨床試験前のヒト組織での薬剤効果判定などへの展開も視野に入れていくとのことです。
関連リンク :
- YouTube
- 国際バイオEXPO 2009