超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」
NICT
情報通信研究機構は、宇宙航空研究開発機構と共同で、超高速インターネット衛星(WINDS)を開発しました。WINDSは、未来の衛星ネットワークに利用される技術を評価・確立する研究開発プロジェクトです。
WINDSは、Wideband InterNetworking engineering test and Demonstration Satelliteという英語の訳で、衛星を使ったハイスピードのデータ通信技術を確立するための、実験衛星です。この衛星は、非常にハイスピードな通信を実現して、星軌道からみえる様々な地域で、インターネットサービスや高速のコンピューター通信などが可能になる、技術をつくろうとしています。
こちらが衛星の模型です。この衛星は、今年の2月に宇宙開発事業団、今のJAXAさんから打ち上げられました。現在イニシャルチェックアウトの段階にあり、さまざまな衛星搭載機器の、試験的な評価をしています。その後、色んな方が参加する通信実験等を始める予定です。この衛星の特徴の一つは、コンベンショナルなおわん型のディッシュアンテナがついていることです。そのアンテナによって、非常にハイスピードなデータ通信ができるようになります。日本国内はもとより、韓国、中国、タイランド、その他、アジアの大都市への高速データ通信が可能になります。しかし、これは固定ビームなので限られた地域へのサービスのみです。それに対し、こちらのアクティブフェーズドアレイアンテナは、電子的にビームの方向を変えることができます。それによって、星軌道から見える地球表面の3分の1の地域、特にこの衛星の場合は、太平洋や、日本、中国など、アジア一帯をすべてカバーします。その地域内のどこにいても、そのアンテナを使えば、データ通信ができるようになります。例えば、現在インターネットサービス等できない太平洋の小さな島々にも、この衛星で色々なインターネットサービスが可能になります。